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朝日新聞DIGITAL

2019年12月16日

熊本)積み木やお絵かきで未来空間 子ども科学館を一新

ウェブサイト『朝日新聞DIGITAL』にて、「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 in 子ども科学館 あらおキッズドーム」が紹介されました。
熊本県荒尾市の「子ども科学館 あらおキッズドーム」の展示が約30年ぶりに一新され、ITを駆使した未来的な空間に様変わりした。子どもたちが自由な発想や想像力を生かし、みんなで展示そのものに手を加え、参加できる内容だ。 コンピューターのプログラムに基づき、様々に変化する画像を投影する展示で知られるチームラボ(東京)が設計。「学ぶ!未来の遊園地」をコンセプトに掲げ、11月から常設展示が始まった。 ドーム状の館内には「つながる!積み木のまち」と「お絵かきタウン」の二つの展示がある。積み木のまちは、駅や家を表す積み木を置くと、それぞれを結ぶように線路や道路、川などがプロジェクターによる投影で現れ、列車や車が動きだす。置く場所によって道の大きさや鉄道の種類も変わり、まちの発展を楽しめる趣向だ。 お絵かきタウンは、クレヨンを使い、車や宇宙船、家などの塗り絵を自分好みのデザインで仕上げる。それをコンピューターに取り込むと、壁いっぱいの画面に映し出されたまちに立体的な形になって現れ、動き始める。画面上で手で触れると傾いたり、翼を振ったり。平面に描いたものが三次元に飛び出したような驚きがある。塗り絵を元にした模型(ペーパークラフト)を実際に組み立てることもできる。 展示のリニューアル後、5歳の三女らを連れて3回訪れたという福岡県大牟田市の主婦野田めぐみさん(43)は「子どもは夢中で楽しんでいて、何時間でも居られます。色を塗ったり、はさみで切ったりするのが早くなりました」。 1986年にオープンした科学館には物理の世界をわかりやすく体験する装置など38点の展示があったが、老朽化や故障のため、稼働する展示は34点になっていた。市は、来場者参加型のチームラボの展示に注目し、約6100万円で改装した。 チームラボの「未来の遊園地」関連作品を常設展示するのは、九州では大分県豊後高田市のギャラリー、福岡市のキャナルシティ博多に続き3例目。市担当者の谷本寛樹さんは「想像力や創造性、三次元の空間を認識する力などが育ちます。子どもたちが楽しみながら学び、成長できれば」と話した。 開館は午前9時~午後5時。火曜定休。中学生以上700円、3歳以上300円、2歳以下無料。
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